
このたび「一般社団法人日本CMサービス」を設立する運びとなりました。皆さまにおかれましては、まだ耳慣れないコンストラクションマネジメント(CM)、コンストラクションマネージャー(CMr)という言葉かもしれませんが、そのしくみや働きを知っていただくことで、きっと皆さまのニーズに合った職能とご理解いただけると思います。 CM方式はアメリカで確立したプロジェクト実施方式で、プロジェクトの工期遅延、予算超過などを防止するため、プロジェクトのマネジメントを専門に行うCMrが、発注者、設計者と一体となってプロジェクトの全般を運営管理する方式です。
建築・建設の現場において、職能分化や機能分散が進んでいます。個々の調整を進めることよりも、プロジェクト全体をより統合的にマネジメントすることが求められ、さらには、コンプライアンスや情報公開などの認識が社会的に進むにつれ、建設プロジェクトにおいても、より透明性を高める発注者ニーズが高まってきています。 そのため、「設計者」や「施工者」といった従来の利害関係者がプロジェクト全体をマネジメントするのではなく、中立な立場の専門職がその役割を担うことが求められるようになってきました。この専門職をCMrといい、CMrが参加してプロジェクトを実施する方式がCM方式です。
CM方式が日本で導入されるようになって10年余になりますが、CM方式の多くはビルや公共施設、大型施設などを建設するためのものとされてきました。しかし、戸建住宅や個人の小規模物件においても、CM方式の導入を望まれる声も多く、今後ますます広がっていくものと思います。
今後拡大していくニーズに応えられるよう、一般社団法人日本CMサービスでは、CMとCMrの普及と啓発、人材育成に務めながらネットワークを構築していきたいと考えております。建築に携わってきた方に限らず、いろいろな職能の中から、プロジェクト全体を把握し、運営管理することに長けている方々にこそ、ご参加いただき、ご活躍いただけるようなネットワークの構築を目指しております。設計事務所の今後の活動、展開においての戦略の一つとして、また、新たなる活躍の場として、CM・CMrの導入をお考えいただき、一般社団法人日本CMサービスへのご参加をお願い申し上げます。 皆さまのご理解とご参加、及び建築・建設関連のさまざまな団体、学会、行政等の皆さまのご支援・ご協力をお願いしながら、設立のご挨拶とさせていただきたいと思います。




